8月7日(土)は、水富公民館と広瀬公民館の共催による平和講座「平和な国づくりのために」を水富公民館のホールで開催しました。
この講座は、平成元年の「狭山市平和都市宣言」30周年記念特別講座で、内閣府国際平和協力本部の協力で実施したものです。
講師をおつとめいただいたのは、国際平和協力本部事務局研究員の栗原真由花さんです。栗原さんは紛争地の過酷な環境の中で、使命感を持って平和な国づくりに取り組む国際平和協力員の一員として、ソマリアやアフガニスタンをはじめ、長年に亘り、多くの国や地域での人道支援をはじめとする様々な平和協力活動を経験して来られた方です。
今日は小学生のお友だちも含めて29人の受講生にご参加いただき、2部制で実施しました。前半は講義で、まずは栗原さんの現地のナマでリアルな経験談を通じて紛争地の現実の一端をお話いただき、日本の国際平和への取り組みも学びました。後半は意見交換会で、平和とは何なのか、日本はなぜ平和なのか、紛争や戦争はなぜなくならないのか、日本で暮らす私たちにできることは何なのかといった、難しいけれども根源的なことについて、栗原さんと会場全体でキャッチボールを行いながら考えました。
「戦争はなくなってほしい」という栗原さんの最後の重みのある言葉が強く印象に残った今日の講座でした。栗原さんは、しばらく日本で研究活動をされた後で、また紛争地に出向かれるのだと思います。国際平和協力員の皆さんの崇高な思いと勇気に敬意を表すると共に、現地におられる皆さんが、事故に遭われることなく国際平和のために活躍されることを、そして紛争地に一日でも早く平和が訪れることを、心からお祈りしています。